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  • 執筆者の写真静岡県伊東市 かねこ行政書士事務所

終活 Ⅲ  <デジタル遺品について>

①デジタル遺品とは

皆さんは「デジタル遺品」という言葉を、お聞きになったことはあるでしょうか?

私のブログでも何度か取り上げていますので、そちらを読んでいただいた方もいるでしょう。

あらためて、「デジタル遺品」とは何か?と言う事を、簡単にご説明します。

デジタル遺品とは、一つにはPCやスマートフォン、外付けハードディスクやUSBメモリ、DVD等の外部記憶メディアなどに保存されたデータ事です。

もう一つは、web上のストレージ(DropboxやEvernote、他にもGoogleドライブなどが代表的です)、SNS(Facebook、Twitter、Instagram等)、それに自身が所有するホームページやブログなどweb上のデータを指します。

普段は便利に使っていて、すでに空気のような存在になり、すっかり日常生活に浸透していることと思います。

しかしこれらのデータは主人を失った瞬間、適切な処置を施さない限り、その姿を正確に保ったまま残り続けます。

それまで「デジタル資産」であったものが、その瞬間「デジタル遺品」に変わります。

「人に見られたくないデータ」、あるいは逆に「伝えたいデータ」など、自分の死後、自分の意思でデータを処置できるように準備しておく事が大事です。

デジタル遺品の処置に関する準備の重要性は、誰にも容易に想像する事ができると思います。

②どんな事に気を付けるのか?

データに関しては<削除する>のか<残す>のか、その分類は自分にしかできません。

大きく分類してどちらに属するデータか、それをいつも意識しておく事は、普段の心がけとして大事なことです。

またSNSやホームページ、ブログ等についても、死後の扱いを家族に伝えてないと、残された家族の判断は辛く厳しいものになるでしょう。

最近はネット銀行やネット証券も、多く利用されています。

手数料の安さや手軽さ、利便性などの理由から、口座を開設している方も多いと思います。

ネット銀行やネット証券は通帳等がないため、後々見落とされる可能性もあります。

最低限どこに口座を持っているかを、一覧表にしておくことは有効なことです。

③対策は?

「伝えるべきデータ」と「削除するデータ」を区別して、別々の記憶媒体に保存しておく。

そうする事によって、データの適切な処置の実行が期待できます。

ただし「削除するデータ」は、自分でマメに消しておく必要があります。

(もし不可能であれば、守秘義務のある専門家に相談してください。)

SNSやホームページ、ブログ、webのストレージなどについては、IDとパスワードの記録を残しておきます。

その上で、個々にどのようにして欲しいのかを、書き残しておくことをお勧めします。

自分の意思を書き残しておく事は、残される家族の心の負担を軽減します。

それから気を付けたいのが、メルカリやYahoo!オークション、または自己が開設した物販のホームページなどです。

注文を受けたまま放置されているような事態に陥いらないよう、これらへの対応も忘れてはいけません。

さらに詳しく知りたい方は、当事務所で監修をした次の記事(2018/7/19)もご覧ください。

”TIME&SPACE(KDDIがお届けするIT×カルチャーマガジン)”

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