高齢化社会の到来について、客観的にデータで理解しようと思い、こちらの本(「未来の年表」 河合雅司(著) 講談社現代新書)を読んでみました。
写真でもわかると思いますが、かなりショッキングな内容に仕上がっています。
と言っても創作などではなく、客観的にデータを積み重ねた結果の予測です。
目次を拾っていくと10年以内の事だけでも次の通り。
2018年 国立大学が倒産の危機へ
2019年 IT技術者が不足
2020年 女性の半数が50歳超え
2021年 介護離職の大量発生
2022年 「ひとり暮らし社会」が本格化
2023年 企業の人件費がピークを迎え経営を圧迫
2024年 3人に1人が65歳以上の「超・高齢者大国」へ
2025年 ついに東京も人口減少へ
2026年 認知症患者が700万人規模に
2027年 輸血用血液が不足する
項目を見てるだけで、恐ろしい気分になってきます。
この流れの中で、当然日本の総人口も減少します。
しかし本当に憂慮すべきは、年齢構成のようです。
総人口が減少する中で、高齢者人口は増え、若年人口は減少を続けます。
今後益々、総人口における高齢者の割合が高くなっていくと予測されています。
先日聞いた話ですが、本年7月26日に厚労省から発表された「平均寿命の国際比較」というデータで、日本の平均寿命が香港に抜かされたと話題になりましたが、日本は若年層の自殺が多く、そのため平均寿命が抑えられているそうです。
つまり高齢者の寿命は、決して低下していないそうです。
「2024年 超・高齢者大国」へと進んで行くそうですが、私たちは価値観を根本的に変えていく必要があるように思います。
そして高齢者と若者の共生がシナジー効果を生むような、そんな社会の実現を目指すべきだと考えます。