• かねこ行政書士事務所

終活の準備(その2)

~エンディングノートに記入すること~



「終活」を進めるうえで有用なパートナーとなるのが、エンディングノートです。

さてそれでは、いったい何をどのように、ノートに書けば良いのでしょう?

エンディングノートには、法的な効力はありません。そのため形式にとらわれることなく、ご自身の肉声に一番近い内容を、思うままに書けばよいのです。



何を書いても自由ですが、次のような内容を一通りチェックしておくと、現状の確認に役立つでしょう。


1. 半生を振り返り自分史をまとめる

大切な思い出を時系列に辿って、自分史をまとめることも楽しい作業となるでしょう。また配偶者・子供・友人など人ごとに、思い出や感謝の言葉をつづっても良いでしょう。

そして文章だけでなく、思い出の写真や絵など、目で見て感慨深いものに仕上げるのも楽しい演出の一つです。


2. 現在の状態について

・健康状態(病歴・持病やかかりつけの病院、服用中の薬など)

・趣味嗜好(好物や嫌いなもの、趣味など)

・交友関係(親しい人や所属しているサークルなど)

自分しか知らないことが、多くあるはずです。これらを整理しておきましょう。


3. 将来の不安や困りごと

将来の不安に関しては、置かれた環境によって、人それぞれに大きく違うところだと思います。

1人暮らし、夫婦2人暮らし、子供たちと同居など、世帯構成によっても違ってきますし、親類・子供など近しい関係の人が近所に居住してるかどうかによっても、各人の感じる不安のは人それぞれと思われます。

財産や身の回りの世話などについて、自分の状況に沿って課題を洗い出しておくことは、高齢や病気になった時の備えとして非常に有効です。

ペットを飼っている人は、もし飼うことができなくなった時の対応も考えておくと安心です。


4. パソコンや携帯のデータ

SNSのアカウントや写真、メール、アドレスなどの個人情報の扱いをどうするか?

デジタル社会の恩恵に浴していればいる程、細かい対応が必要になります。

またその前提として、使用しているパソコンや携帯などの電子機器のパスワードが分からないと、電子機器を立ち上げることができませんのでご注意ください。

判断がしっかりしている間に、最低限の選別を行い、削除したいデータやアカウントは、自分で削除しておくことをお勧めします。

有料サイトの契約なども記録に残しておかないと、解約ができず永遠に料金が請求されることにもなりかねません。

またネット銀行やネット証券を利用する方も多いと思いますが、こちらの対策も忘れてはなりません。


5. 日記や写真、コレクションなど

日記や写真も処置を指示残しておかないと、万が一の時に、残された家族に判断をゆだねるのは酷な事です。

同様にコレクションも、家族にとっては判断をするのが難しいでしょう。


6. 最後の瞬間について

延命治療についての考え方、もしもの時に知らせて欲しい人のリスト、葬儀の形式などに希望があれば、必ず書き留めておきましょう。

特に延命治療に関しては希望を残していなかった場合、家族は様々な思いの中で判断せざるを得ません。その心中は、はかり知れないものがあるでしょう。




ざっとこのような事項を意識して、まとめ始めればよいと思います。

ただ人によっては不要な項目もあると思いますので、ノートを用意したら書きやすい部分から、ゆったりとした気持ちで、楽しみながら書き進めれば大丈夫です。


エンディングノートの種類については、市販のノートや、いろいろな団体で配布しているものなど、選ぶのに困るほど出回っています。

目に付いたものを手に取り、パラパラとめくってみて、自分に合いそうなものを見つけてください。


そしてエンディングノートを書いたことと、保管している場所を、信頼できる人物に必ず伝えておきましょう。

準備万端に整えても、せっかくのノートがタイムリーに発見されなければ、何の役にも立たちません。